昨今、自己ブランディングの一環として、よりプロフィール写真を魅力的にみせる必要性があります。写真はどういったビジュアルかを相手に伝えるに最適なツールであり、それ以上に私はこういった人間であるという、コミュニケーションのツールでもあります。
個人ポートレートを撮影するにあたって、まずはスタジオで撮影するのか、ロケーションをいかして撮影するのか決めることになるかと思います。スタジオで撮影メリットとしては照明を作り込んで、さまざまな光の演出を付け加えることができるという点です。人物に当てる光と背景に当てる光と別々にすることによって、さまざまな雰囲気を作り出すことが可能で、全体的に明るく見せたい場合、暗めにしてシックに作り込むことが比較的容易になります。メインの照明を強めに当てコントラスト強め力強く(陰影が強い)、逆に紗幕で光を柔らかく、窓辺で撮影していうような朝の優しい様相にすることもできます。中にはお化けライトといって、下から当てる照明など一風変わった照明など無限に光で演出がすることが可能なのがスタジオ撮影の魅力です。また衣装をすぐ変えることもでき数パターンイメージをつくることができます。白バックで撮影しておけば、切り抜き素材として別のことに使いやすいでしょう。
ロケーションの撮影の大きなメリットは、その場でしか撮影できない雰囲気を作ることができる点につきます。朝日や夕陽でドラマチックに。曇りで柔らかく撮影。オフィスの中、店先、厨房、神社などロケーションの選択がうまくいけば、どういった人物かよくわかる写真になるかと。こちらは主に取材撮影(コーポレートや飲食店)、宣材写真、家族写真(七五三やわんちゃんの撮影)、SNS用のプロフィール写真など開放感があって抜け感がある写真にしたい時によく使われる撮影プランとなります。またスタジオハウスは両方の特徴を兼ね合わせた撮影も可能なので、イメージ合わせてロケーションを決めるのもありでしょう。
料理を頼む際に重要な要素、メニュー写真。その演出されたシズル感(美味しそうな雰囲気)は飲食店で売上に直結するといっても過言がないほど、魅力的なビジュアルでユーザーの胃袋を掴む必要があります。
私のところに撮影依頼がくるパターンとしては、大きく二つ。飲食店さまの実店舗に出張撮影として伺い、簡易セットを組み撮影していくパターン。もう一つはこちらに商品を送っていただき、私の方が調理して美味しく撮影するパターンがあります。
出張撮影では新しく店舗を開業するので、メニュー撮影やそれにあわせて内観や外観、調度品、店長様のポートレート、スタッフの集合写真などの内容がメインとなってきます。メニュー写真では店舗のテーブルや白ペーパーを持参して、あまり画角を変えずメニューを見た時に見辛くないようなビジュアルで撮影していきます。その他、SNS用などに料理に寄った美味しそうなイメージも撮影してよいでしょう。このあたりはインスタグラムや食べログなどにも流用しやすいかと思います。必要でしたら、ウーバーイーツ、出前館、woltなど用に加工もいたしますので、お気軽にご相談ください。
商品をこちらに送っていただくパターンは、私の方で調理してもよいですが、さらにクオリティを求めるならば、フードコーディネーターに合わせて依頼するのも良いかと思います。やはり撮影にも、美味しく魅せる盛り付け方や工夫などアイディアを沢山持っている方々です。大いに活用するのが得策かと存じます。テーブルフォトとしてトータルで料理撮影をイメージカットもお引き受けいたします。例えば商品のパッケージなどは料理の他にもさまざまな調度品で全体のシズル感を演出することあります。その場合は食器やカトラリーを専門のショップでレンタルするなんてことも。
昔から商品が掲載されたカタログ・パンフレットの写真は多くありました。私が小学生の頃(昭和60年生まれ)は物を購入する場合は実際に店舗に見て、触って購入するのが当たり前でした。しかし昨今、昔風にいうと通販の分野が大きく成長したと感じています。そして、より実際の商品の造形、色を正確に伝える写真、ユーザーにささる訴求ポイントを押さえることが重要だと考えています。そして商品を認知、知って貰うこと。
撮影プランとしては、スタジオで立ち会い撮影指示をいただきながらその場で修正して進めていくパターンと、こちらに商材を送ってもらうパターンに分けることができます。
ECサイト用などの切り抜き白背景撮影、照明に関しても一度決めたら変更しないような撮影内容だと、商品のセットだけで時間がかからない場合、1商品10分程度(全体の俯瞰ショット、ディティールの説明カットなど5、6枚程度)で進めていくことができます。こういった撮影ですと、点数が多くても立ち会い無しでも最初に撮影指示をいただくだけで後日確認でき、遠方のお客様やお時間がない方はこちらがおすすめです。商品の形や造形を正確に伝えたい時の一つの方法かと思いますが、より魅力的なビジュアルとしては少々弱いかもしれません。
そこでユーザーの訴求ポイントを高めたイメージカット(その商品の特徴に特化した、雰囲気もののトータルコーディニングされた写真)の出番となりますが、ビジュアルによっては1カット30分〜1時間はかかる可能性があります。詳細なラフの事前作成、ロケーションの選定やモデルの有無など考える必要もあるかもしれません。撮影に関しては可能な限り立ち会い、遠方の方などはGoogleミーティングなどの画面共有で随時確認していただくことが良いかと思います。大変な労力が必要なプロダクトカットですが、その分ユーザーにささる訴求ポイントを押さえることができます。